内閣感染症危機管理統括庁主催シンポジウム 岸田総理ビデオメッセージ
本日は、内閣感染症危機管理統括庁主催のシンポジウムに御参加いただき、感謝申し上げます。多くの困難と向き合いながら新型コロナウイルス感染症と闘ってきた、医療従事者を始め全ての国民の皆様に対し、改めて感謝申し上げたいと思います。
まず、1月1日に発生した最大震度7の令和6年能登半島地震において、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。
多くの方が避難所で共同で生活する中、政府として、感染症対策その他の衛生管理に全力で取り組んでまいります。
新型コロナとの長い闘いの経験を踏まえ、次なる感染症危機に備えて万全の体制を構築するため、昨年9月に我が国の感染症危機対策の司令塔機能を担う組織として、統括庁を設置いたしました。統括庁は平時、有事のいずれにおいても、我が国の感染症危機対応の言わば扇の要として、極めて重要な責務を担います。
有事の際に迅速・柔軟に対応するためには、平時からの十分な備えと訓練が極めて重要です。昨年10月から11月には早速、統括庁設置後初めてとなる感染症危機管理対応訓練を実施しました。私自身が本部長として政府対策本部会合を開催するとともに、新藤大臣の下で、初動対処に係る国と全ての都道府県との緊急連絡会議を開催するなど、いざというときに備える訓練を実施したところです。
また、新型コロナ対応の経験を振り返り、国民の皆様の御意見を踏まえつつ、政府行動計画を改定することは、非常に重要なミッションです。
これまでの新型コロナとの闘いで学んだ多くのことを、新たな行動計画にいかし、感染症危機に強靭(きょうじん)な社会を創っていく決意です。次の感染症危機への備えを万全にし、国民の皆様が、安心して豊かな暮らしを送ることができるよう、全力を尽くしてまいることをお誓い申し上げ、私からの挨拶といたします。今後とも、皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。