第71回民間放送全国大会 岸田総理ビデオメッセージ
みなさん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。第71回民間放送全国大会の開催を心からお慶(よろこ)び申し上げます。
今年も、各地で台風や水害等の災害が発生しました。また、国際情勢が大きく変化する中、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しています。
ラジオやテレビは、国民の安心・安全を支える最も重要な社会基盤です。災害情報、避難情報や国民保護に関する情報など、国民の皆様の期待は極めて大きく、その期待に応えていただいていることに感謝申し上げます。
近年のスマートフォンやインターネットによる動画配信の普及により、国民の視聴スタイルがテレビからインターネットへと移行し、放送を取り巻く環境が大きく変化しています。
その中で、災害情報や地域情報の共有、取材や編集に裏打ちされた信頼性の高い情報、質の高いコンテンツの発信という放送が担う役割は、誇るべき価値であり、今後も求められる重要なものです。
放送事業者の皆様がこの役割を引き続き果たしていけるよう、放送を取り巻く環境に対応するための取組を進めてまいります。
また、本年6月に改訂した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」においてクリエイターへ支援を行うこととしており、「放送番組」は、日本の誇るべきコアの一つとして位置付けられていることから、「放送番組」という我が国が誇るべき質の高いコンテンツの制作・発信に大いに期待しています。
政府としても、皆様の創意工夫による取組を全力で後押ししてまいります。
遠藤会長のリーダーシップの下、未来をしっかりと見据え、新たな時代の放送事業の発展に向けて、着実に歩みを進めていただきたいと思います。
結びに、本日お集まりの皆様のますますの御発展と御健勝を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。