第36回東京国際映画祭オープニングセレモニー 岸田総理ビデオメッセージ
更新日:令和5年10月24日
総理の指示・談話など
皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。本日、関係者の皆様の御尽力により、第36回東京国際映画祭が開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。
今年も、選(え)りすぐりの映画作品が集まりました。映画はあらゆる世代の方々が楽しむ総合芸術であり、クリエイターの皆さんの、創作活動の結晶であります。
今年の東京国際映画祭では、日本が世界に誇る、クリエイターの先駆け的存在である、巨匠:小津安二郎生誕120年を記念した特集企画が行われます。
また、小津映画のファンで有名な、ヴィム・ヴェンダース監督が審査委員長を務められると聞いています。ヴェンダース氏は、今年5月のカンヌ国際映画祭で、役所広司さんが最優秀男優賞を受賞した作品、「Perfect days」の監督でもあり、日本に大変造詣の深い方です。
このような魅力的な企画や、世界的な映画人を、ここ東京にお迎えし、世界の皆様に、日本の文化芸術の魅力をお届けする映画祭が開催されることを、大変嬉(うれ)しく思います。
さて、本年1月、私は、イタリアのメローニ首相と会談し、映画の共同製作協定を通じ、両国の映画製作を後押ししていくことに合意しました。これを受けて、本年6月、両国間で「日伊映画共同製作協定」が締結されました。
今回の東京国際映画祭では、協定締結を記念し、イタリアの映画監督特集も行われます。皆様にとって、魅力的な映画や文化との、出会いや交流の場となることを心より期待しています。
最後に、この東京国際映画祭の成功と御参加の皆様の御発展を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。