読売国際会議における岸田総理ビデオメッセージ
内閣総理大臣の岸田文雄です。
読売国際会議9月フォーラムの開催にお祝いを申し上げます。
国際社会が歴史の大きな転換期を迎える中、基本的価値と戦略的利益を共有するインドとの連携は、益々重要です。
私は、3月、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)のための新たなプランをインドで発表しました。インドは、FOIP実現のための必要不可欠なパートナーであり、二国間及び日米豪印においても協力を深めています。
また、本年は、日本がG7、インドがG20の議長国を務める重要な年です。先日、私は、G20サミットに出席するためインドを訪問し、モディ首相の議長の下、国際社会の様々な課題について各国首脳と率直に議論しました。両サミットでの議論も踏まえ、日印両国でグローバルな諸課題に引き続き協力していきます。
今や、日印間の協力は、二国間のみならず、国際社会の平和と安定にとっても、必要不可欠な重要性を持ちます。こうした観点から、両国は飛躍的に関係を強化してきています。私も、モディ首相との間で、本年だけでも3回も協議を行い、二国間関係から地域・国際情勢に至るまで、幅広く、深い議論を重ねてきました。
経済関係においても、5兆円の官民投融資目標に向けて、両国間で取組が進んでいます。7月には、経団連の御協力の下、菅(すが)日印協会会長が総勢103名からなる経済ミッションを率いてインドを訪問し、日本経済界からの要望をモディ首相に直接伝達されました。
両国間の人的交流についても、本年3月の首脳会談で、本年度を日印観光交流年とし、一層交流を促進していくことで一致しました。観光や留学等、幅広い分野で人的交流が拡大していくことを期待します。
今後の日印関係の更なる強化に向け、皆様の英知も結集され、本日の会議で実りある議論が行われることを期待しております。
ありがとうございました。