半導体戦略シンポジウムにおける岸田総理ビデオメッセージ
更新日:令和5年8月4日
総理の指示・談話など
内閣総理大臣の岸田文雄です。我が国を代表する半導体関連企業、大学、研究機関などが集い、半導体戦略シンポジウムが盛大に開催されますことを、心よりお慶(よろこ)び申し上げます。
半導体は、デジタル化や脱炭素化の実現に不可欠なキーテクノロジーであり、更に経済安全保障の観点から、重要な戦略物資でもあります。最近、注目が集まっている生成AI(人工知能)も、半導体がなくては成り立ちません。半導体の安定的な供給体制の確保は、我が国、そして世界の経済社会にとって、喫緊の課題です。
かつて世界のトップランナーであった我が国の半導体産業は、厳しい冬の時代を経て、再び、飛躍のときを迎えつつあります。
今年5月、G7広島サミットの直前には、世界の半導体関連企業のトップを官邸に招いて、意見交換を行いました。地政学的観点、さらには、半導体に対する充実した政府支援などを踏まえて、日本を、世界における半導体サプライチェーンの中核の一つに位置付けており、今後積極的に投資していきたいといった声を伺いました。
海外企業のみならず、日本企業の投資意欲も旺盛です。我が国の半導体生産基盤の強化、有志国・地域との連携による次世代半導体の実現などに、政府を挙げて、取り組んでいきます。年末に向けて、予算、税制、規制のあらゆる面で、世界に伍(ご)して競争できる投資支援パッケージを作ってまいります。
結びに、本シンポジウムにおいて、半導体産業の未来に向けた闊達(かったつ)な議論がなされることを期待するとともに、御参加の皆様の御健勝・御活躍を祈念し、私の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。