LNG産消会議2023 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年7月18日 総理の指示・談話など

 日本国内閣総理大臣の岸田文雄です。皆様、「LNG(液化天然ガス)産消(さんしょう)会議2023」に、ようこそいらっしゃいました。
 今、我々が、世界エネルギー危機に直面する中、今回の会議は、初めて、日本政府とIEA(国際エネルギー機関)の共催という形となりました。LNGの産出国と消費国が一堂に会して、課題解決に向けた議論を行う、この会議の役割が、年々大きくなっている一つの証ではないかと感じています。
 私は、2年前の就任以来、世界の首脳と、エネルギー問題について、議論を重ねてまいりました。
 アジアやアフリカの国々も含め、LNGの重要性に関する声、そして、日本に対する、LNG分野での協力を求める声を数多く聞きました。
 エネルギーを巡る各国の事情は、様々です。足下のエネルギー危機を乗り越え、その先のカーボンニュートラルを目指すための道のりは、一つの、決まった答えがあるわけではありません。
 5月に、日本が主催したG7広島サミットでは、カーボンニュートラルという共通の目標に向けて、各国の事情に応じた多様な道筋があることを認識し、取組を進めていくことが重要である、という点に合意を得ました。
 LNGは、各国で活用されている、重要なエネルギーであり、足下では、需給の安定化、将来的には、よりクリーンな利用への挑戦に、産出国と消費国が連携して取り組んでいく必要があります。
 本日は、メタン対策に関する発表や、各国からのLNGに関する取組の発表もあると伺っています。初のIEAとの共催となった今回の会議が、エネルギーの、そして、地球環境の、未来を救うターニングポイントとなることを期待しています。
 最後になりますが、本日お集まりの皆様、そして、会議の開催に協力いただきました各国政府、そしてIEA事務局の皆様に、日本政府を代表して、厚く御礼申し上げ、私の御挨拶とさせていただきます。