WCO-UPU合同カンファレンス 岸田総理ビデオメッセージ
更新日:令和5年6月6日
総理の指示・談話など
本日は、世界の国際物流ネットワークに係る国際機関であるWCO(世界税関機構)とUPU(万国郵便連合)のカンファレンスを、初めての合同会議として東京で開催できることを、大変喜ばしく思います。
我々の経済社会を取り巻く環境は、デジタル技術の革新や新型コロナのまん延などを経て、大きく変化しています。
国際物流の分野も、昨今のEコマースの拡大により、郵便物をはじめとする小口・少額の国際貨物が世界的に急増するなど、正に変革の時にあります。
また、新型コロナによる危機を乗り越えた先の、更なる世界経済の発展のためには、適正かつ円滑な物流を確保し、安全・安心な国際社会を実現することが不可欠です。
こうしたときだからこそ、国際物流を支える皆さんが果たすべき役割は、ますます大きくなっていると考えています。
皆さんが使命を果たす上で、税関と郵便の協力が一層重要になってきています。例えば、郵便物の差出人や宛先等の情報を電子化し、郵便と税関との間で共有することは、郵便物流の迅速化や、水際取締りの強化を進める上で有効な取組です。
この税関と郵便の協力こそが、本カンファレンスのテーマであり、WCOの御厨(みくりや)事務総局長、UPUの目時(めとき)国際事務局長という、両国際機関トップである日本人お二人の強いリーダーシップと、各国関係者の御尽力により、これが一層推進されることを期待しております。
各国から政策決定者、専門家が一堂に会し、足元の経済社会の変化に対応するための方策を議論する、今回のカンファレンスにおいて、実りある議論が行われることを祈念して、私の御挨拶といたします。