Y7サミットに向けての岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年4月9日 総理の指示・談話など

 Y7サミットの開催おめでとうございます。
 現下の国際社会は、コロナ禍に見舞われ、また、ロシアによるウクライナ侵略に直面し、歴史的な転換期を迎えつつあります。
 こうした中で本年5月に開催されるG7広島サミットでは、力による一方的な現状変更の試みや、ロシアによる核の威嚇、その使用を、断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を、歴史に残る重みを持って、力強く世界に示したいと考えています。
 エネルギー・食料安全保障を含む世界経済、ウクライナやインド太平洋を含む地域情勢、核軍縮・不拡散、経済安全保障、また、気候変動、保健、開発といった地球規模の課題など、国際社会が直面する課題は山積しています。G7の首脳が胸襟(きょうきん)を開いて議論を深め、未来に向けてのアイディアとプランを明確に提示するよう、議長国として主導していきます。
 今回のY7サミットでは、平和、経済、デジタル、環境、グローバルヘルスなどの課題について議論されると伺っています。いずれも重要な課題です。G7各国から集まった多くの若者たちが、今年のG7議長国である日本において、自分たちの未来に向けて、充実した議論を行うことを大いに期待しています。
 我々は今、歴史的な分水嶺(ぶんすいれい)に立っています。国際社会の未来を担う皆さんが、世界が直面する課題について真剣に考え、深く掘り下げた議論を行うことで、地球の未来は必ずや明るいものになると信じています。
 Y7サミットの参加者の皆さんが、日本で共に過ごした時間を大切に、世界の平和と繁栄に向けて、大いに活躍されることを心より希望し、私のメッセージといたします。