G7広島サミットに向けての岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年1月4日 総理の指示・談話など

 本年、令和5年は、我が国が年間を通じて、G7議長国を務めます。北は札幌から、南は宮崎まで、一年を通じ、全国各地で10を超える閣僚会合が開催され、各国から政府関係者やメディアの皆さんなど多くの人たちが日本を訪れます。
 そして、5月19日から21日には、私の地元、広島で、G7サミットが開催されます。広島は、緑豊かな中国山地と、静かで波平らかな瀬戸内海に囲まれた美しい街です。私自身、G7各国のリーダーを広島の地でお迎えできることを楽しみにしていますが、世界の注目が集まる本年を通じて、日本各地が織りなす景色や伝統文化、食、そして最先端の技術まで、我が国の魅力を世界に向けて発信する機会が到来します。
 今日国際社会は、コロナ禍に見舞われ、また、国際秩序を根幹から揺るがすロシアによるウクライナ侵略に直面し、歴史的な転換期を迎えつつあります。力による一方的な現状変更の試みや核兵器による威嚇、その使用を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く。G7議長として、議論をけん引し、こうしたG7の強い意志を、歴史に残る重みを持って、力強く世界に示したいと考えています。
 エネルギー・食料安全保障を含む世界経済、ウクライナやインド太平洋を含む地域情勢、核軍縮・不拡散、経済安全保障、また、気候変動、保健、開発といった地球規模の課題など、国際社会が直面する課題は山積しています。G7の首脳が胸襟を開いて議論を深め、未来に向けてのアイディアとプランを明確に提示するよう、議長国として主導していきます。
 また、G7議長年は、次世代の若者たちや、そのまた次の世代の子供たちが、世界の課題に目を向け、行動する貴重なきっかけにもなります。明日の日本と世界のかじ取りを担う彼らが、いろいろな場所と趣向で交流を深め、共に学び、サミットを体感できるような機会も用意します。
 会合開催地の皆様、そしてそれ以外の全国の皆様の御協力も頂戴しながら、このG7議長年を一緒に盛り上げ、サミットと閣僚会合の成功に向けて、そして日本と世界の明るい未来に向けて、共に歩んでいきましょう。

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