内閣総理大臣談話

令和４年８月１０日
閣議決定

　新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高騰など、我が国は、歴史を画するような様々な課題に直面しています。

　我が国は、いわば「戦後最大級の難局」にある。この認識の下で、二度の国政選挙において国民の皆さんからいただいた信任を力に変え、「難局突破」と「政策断行」に邁進してまいります。

　特に、内閣の総力を挙げ、あらゆる政策を総動員することで、
　・新型コロナを乗り越え、経済を再生し、持続可能な経済・社会を創り上げる、
　・ポスト冷戦時代の次の時代にふさわしい、新しい国際秩序の構築に貢献していく、
ことに重点的に取り組んでまいります。

　具体的には、足下の新型コロナの感染拡大、物価高など経済情勢への機動的対応、エネルギー安定供給などに万全を期し、国民生活と我が国経済を守り抜きます。
　また、社会的課題を成長のエンジンへと転換することで、持続可能で包摂的な経済・社会を創るために、「新しい資本主義」の実現に向けた取組を本格化させていきます。
　さらには、日米同盟を基軸とし、「自由で開かれたインド太平洋」の強力な推進など、同盟国・同志国との関係強化や、一段と厳しさを増す我が国の安全保障環境に対応するため、新たな国家安全保障戦略等の策定と防衛力の抜本的強化など、我が国を守り抜く外交・安全保障を進めます。

　昨年の政権発足当初から大切にしてきた、「国民の皆さんの声を丁寧に聞きながら、信頼と共感を得る政治を実現する」という基本を堅持しながら、この難局に臨んでまいります。

　国民の皆さんの御理解と御協力を改めてお願いいたします。