COVAXワクチン・サミット2022 岸田総理大臣ビデオメッセージ
更新日:令和4年4月8日
総理の指示・談話など
御参加の皆様、世界が新型コロナウイルスの危機に直面してから2年有余。我々はこの間、多くを学び、ワクチンという強力なツールを手にしましたが、今なお、世界にはワクチン格差が残されています。この感染症を真に克服するためにも、世界のあらゆる国や地域で、ワクチンへの公平なアクセスを確保し、誰の健康も取り残さないことが鍵となります。今こそ、我々の結束を行動で示し、危機を乗り越えるための更なる一歩を踏み出さなければなりません。
我が国は、これまでに、COVAXへの合計10億ドルの財政的貢献に加え、4,300万回分以上のワクチンを各国・地域に供与してきています。また、コールドチェーンの整備など接種体制の強化や、ワクチン忌避対策などを目的として、約1.6億ドルのラスト・ワン・マイル支援を、計77か国・地域で展開しています。
また、現下の新型コロナウイルスの変異への対応、さらには、将来のパンデミックへの備えのために、先般、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)に対する3億ドルの新規拠出を表明しました。
さらに、本日、ワクチンの公平なアクセスの実現を強力に後押しするための更なる貢献として、我が国は、COVAXに対し、これまで拠出済の10億ドルの貢献に追加して、今次増資や取組の状況を踏まえつつ、最大5億ドルの拠出を行うことを表明いたします。世界の隅々までワクチンを届けるため、人間の安全保障の理念の下、それぞれの国や地域のニーズを踏まえたきめ細やかな支援を行ってまいります。
今後とも、我が国は、関係国や機関と緊密に連携して、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成、そして新型コロナの克服に向けた国際的な取組をけん引していく決意です。ありがとうございました。