資産運用立国と日本金融市場の魅力向上に関する会合
令和6年8月30日、岸田総理は、総理大臣官邸で資産運用立国と日本金融市場の魅力向上に関する会合に出席しました。
総理は、本日の議論を踏まえて次のように述べました。
「本日は、有識者の皆様から、貴重な御意見を伺いました。特に、ニューヨーク時間早朝の開始であったにもかかわらず世界を代表する資産運用会社のトップの方々におそろいいただき、感謝申し上げます。私自身、この3年間、東海岸との時差に悩まされてきました。
皆様からは、この間の日本の経済政策、そして、日本のポテンシャルについて高評価を頂きました。過去最高水準の企業収益、33年ぶりの高水準の賃上げ、名目・実質両面でのGDP(国内総生産)の伸び、資本市場の規模拡大など、日本経済は30年にわたるデフレ経済からの脱却、そして成長型の新たなステージへの移行に向けて、力強い動きが続いていると認識しています。こうした経済の好循環を金融面から支えるのが資産運用立国の取組です。
私が、これまで国内外の投資家や金融機関にコミットしてきた資産運用立国の取組についても、皆様御指摘のとおり、貯蓄から投資への転換や、成長と資産形成の好循環等の観点から一定の成果が出始めています。
今後とも、金融関係者とのコミュニケーションを継続し、改革を推進し続けていくことが、改革の効果を日本経済に定着させ、政策に対する国内外の信頼を得るために、極めて重要であり、コーポレートガバナンス改革を始め、資産運用立国に向けた改革を継続していくことを確信しています。
今年も9月30日よりJapan Weeks 2024を開催します。昨年は、25件のイベントが開催され、金融関係者1万人以上に参加いただきました。今年は、昨年を大きく上回る42件のイベントが開催される見込みです。
その中で、『資産運用フォーラム』が創設される予定であり、世界の投資家の皆様と対話を行いながら、資産運用立国の取組に関する活発な意見交換や情報発信が行われることを期待しています。
こうした取組を通じて、日本の金融市場の魅力向上に繋げていきたいと思います。
皆様には、改めて、これまでの資産運用立国の取組への御協力に感謝します。来月、諸般の事情が合えば、ニューヨークでお会いできることを期待しています。本日は、ありがとうございました。」