APECビジネス諮問委員会(ABAC)会議 オープニング・プレナリー
令和6年8月2日、岸田総理は、都内で開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力)ビジネス諮問委員会(ABAC)会議オープニング・プレナリーに出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。ABAC(APEC(アジア太平洋経済協力)ビジネス諮問委員会)の6年ぶりの日本開催を心から歓迎いたします。
ABAC・トレブランカ議長を始め、アジア太平洋地域のビジネスリーダーの皆様を前に、お話できることを光栄に思います。
私が初めてAPECに出席したのは、2013年のインドネシアでの閣僚会議でした。それ以来、これまでに内閣総理大臣として3回、また外務大臣として4回、APECに参加しています。世界の首脳の中で、最もAPECに強力にコミットしてきた一人であると、自負しています。私は、APECの最大の意義は、ビジネス界との緊密な対話であり、ビジネスニーズを取り入れた政策を打ち出していくべきと発信してきました。
日本政府は、ビジネス界の声を反映し、『共創』の精神にのっとって、地域パートナーとの連携を強化しています。脱炭素と成長を両立するグリーン・トランスフォーメーションと、AI(人工知能)などの活用で包摂的成長を実現するデジタル・トランスフォーメーションを中心に取組を進めています。
これらの課題に取り組むに当たって、ABACからの創造的・生産的な提言は、大きな価値を持っています。
今回のABAC東京会議は、本年11月の首脳会議に向けた提言をまとめる重要な機会であると承知しています。国際社会は歴史の転換点にあります。そうした今こそ、APEC首脳に対する唯一の諮問機関としてのABACの役割が増しています。
本年11月の首脳会議において、ABAC委員の皆様とAPEC首脳との対話が充実したものとなるよう、私自身も積極的に貢献していくことをお約束します。
御出席の皆様の良き日本滞在、そして一層の御発展をお祈りするとともに、東京会議の準備に携わった全ての方々に感謝を申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。」