グローバルサウス諸国との連携強化推進会議

更新日:令和6年6月11日 総理の一日

 令和6年6月11日、岸田総理は、総理大臣官邸で第2回グローバルサウス諸国との連携強化推進会議に出席しました。

 会議では、グローバルサウス諸国との新たな連携強化に向けた方針(案)について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「我が国は、グローバルサウス諸国を、日本と共に成長し、未来を創っていくパートナーと位置付けています。このため、脱炭素化や経済・産業の多角化・強靱(きょうじん)化を協力して目指すとともに、様々な課題に直面する脆弱(ぜいじゃく)な国々に寄り添い、多岐にわたる分野において、重層的な協力を進めています。
 このような協力は、我が国の経済安全保障面を含めた国益にかなうとともに、人間の尊厳を守り、国際社会における分断と対立の動きを、協調へ導くものとなります。
 本年7月の太平洋・島サミット、10月のASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議、11月の中南米におけるG20(金融・世界経済に関する首脳会合)及びAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議、『中央アジア+日本』対話・首脳会合の開催、来年8月のTICAD9(第9回アフリカ開発会議)の開催等の機会を捉え、さらに重層的な関係作りを進めていきます。
 本日、取りまとめた方針に基づき、引き続き関係省庁が連携し、
 1.GX(グリーン・トランスフォーメーション)やデジタル、重要鉱物、次世代自動車といった、日本が強みを持ち、グローバルサウス諸国の未来を担う分野について、民間企業では背負いきれないリスクに対応するため、施設・設備の実装まで含め支援強化し、日本企業の現地展開を通じたグローバルサウス諸国との産業協力を強化すること、
 2.ODA(政府開発援助)を様々な形で拡充し、一層効果的・戦略的にODAを活用し、オファー型協力を始め、昨年6月に改定された開発協力大綱の実装を推進すること。また、ODAやその他公的資金を通じた企業の経済活動の環境整備を強化し、これらを触媒とした民間資金動員を更に推進するなど、国際協力の新しい仕組みを構築すること、
 3.インフラシステム海外展開戦略を見直し、従来のインフラ概念を超えた新領域も含め、官民が連携して挑戦する新たな戦略を策定すること、
 などを推進します。
 こうした内容を骨太方針に盛り込み、グローバルサウス諸国と共に繁栄を目指し、各般の施策に取り組んでください。」

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