経済財政諮問会議
令和5年12月5日、岸田総理は、総理大臣官邸で令和5年第16回経済財政諮問会議を開催しました。
会議では、社会保障改革について議論が行われました。
「本日は、予算編成の基本方針の答申をいただくとともに、全世代型社会保障構築会議の先生をお迎えして、社会保障改革についての議論を行いました。
令和6年度予算については、本日答申いただいた基本方針に基づき、令和5年度補正予算と一体として編成してまいります。デフレからの脱却と経済の新たなステージへの移行に向けて、メリハリの効いた予算としてまいります。
成長と分配の好循環が実現する新たなステージにおける全世代型社会保障の構築に向けては、経済、財政、社会保障を包括的に捉え、人口減少下での持続的成長に向けて、整合的に政策を講じていくことが重要です。成長力強化と社会保障の持続可能性向上への取組を一体として強化してまいります。
その際、カギとなるのが、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進や新技術の社会実装、そして、EBPM(証拠に基づく政策立案)の徹底です。医療・介護の分野でのDXや新技術の社会実装の徹底により、国民一人一人への最適なサービスを提供するとともに、歳出の効率化や生産性の向上を実現していきます。また、EBPMの徹底により、データに基づき政策の効果を検証し、その結果を予算編成にも活用できるようにしてまいります。
新藤大臣においては、本日の議論を踏まえ、全世代型社会保障の改革の道筋を取りまとめ、こども未来戦略方針における加速化プランの実施に当たっての財源確保の前提となる、2028年度までの複数年にわたる歳出改革も含めた、改革工程を示してください。また、年内にこの改革の道筋を反映して、新経済・財政再生計画の改革工程表を改定し、当面の取組の進捗をしっかり管理してください。
そして、武見大臣においては、今後取りまとめられる改革の道筋や改革工程表に基づき、DXの推進をはじめとする医療・介護の更なる改革を進めてください。」