政府与党政策懇談会
令和5年12月22日、岸田総理は、総理大臣官邸で政府与党政策懇談会に出席しました。
会議では、令和6年度予算について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、令和6年度予算を取りまとめることができました。与党の皆様方の御協力に心から感謝を申し上げます。
本予算は、先般成立した令和5年度補正予算とあわせ、歴史的な転換点の中、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、変化の流れをつかみ取るための予算です。
まず、物価に負けない賃上げの実現に向けた予算面での対応を最大限図ります。特に、医療・福祉分野において率先した賃上げ姿勢を示す観点から、医療・介護・障害福祉の報酬改定では、公的価格の在り方を見直し、現場の処遇改善に構造的につながる仕組みを構築することとしております。
また、少子化は我が国が直面する最大の危機であるとの認識の下、こども未来戦略に基づく加速化プランをスピード感を持って実施いたします。児童手当の抜本的拡充、高等教育費の負担軽減など経済的支援の強化等に取り組むほか、貧困・虐待防止、障害児支援など多様な支援ニーズへの対応を拡充いたします。加速化プランの計3.6兆円の拡充のうち、4分の3程度を令和7年度までに実施する予定であり、その前提で、令和6年度は約3割強を計上いたします。
さらに、外交・安全保障面では、我が国周辺の厳しい安全保障環境はもとより、ウクライナ侵略・中東情勢等の激動する外交環境への的確な対応を図ると同時に、防衛力を着実に強化することとしております。
このほか、デジタルを活用し、地域活性化や公的サービスの効率化等を推進するため、デジタル田園都市国家構想交付金により、デジタル行財政改革の先行モデル的取組や、観光・農林水産業の振興等を支援するとともに、2050年カーボンニュートラルに向け、官民のGX(グリーン・トランスフォーメーション)投資を積極的に促進してまいります。
同時に、骨太の方針に基づき、歳出改革の取組を継続し、歳出構造の更なる平時化を進める中で、新規国債発行額の減額も実現するなど、メリハリの効いた予算となっていると考えております。
年明けの国会において、本予算の速やかな成立を目指したいと思いますので、与党の皆様方には引き続きお力添えを頂きますよう、よろしくお願いを申し上げます。」