内閣及び内閣府永年勤続者表彰式
令和5年12月22日、岸田総理は、総理大臣官邸で内閣及び内閣府永年勤続者表彰式に出席しました。
総理は、式辞で、次のように述べました。
「本日、永年勤続30年、20年とそれぞれ表彰される皆様、誠におめでとうございます。
内閣又は内閣府において、日本国のため国民のため職務に精励してこられた、その多大なる御貢献に対し、内閣総理大臣として敬意を表し、そして感謝申し上げます。
30年表彰を受けられる皆様が職員となられた平成5年は、宮澤内閣及び細川内閣でありました。同年は、国内では、天皇皇后両陛下の御成婚やサッカーJリーグの開幕、海外では、欧州連合の発足など、記憶に残る様々な社会的な出来事があった年でありました。
20年表彰を受けられる皆様が職員となられた平成15年は、小泉内閣でありました。同年は、新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)の感染拡大と収束、イラク戦争の開始など激動の年でありました。また、イラク復興支援特別措置法が成立し、自衛隊派遣が決定された年でもありました。
皆様におかれては、このような時代に国家公務員の道を選択し、今日まで先人の高い志と熱意を受け継ぎながら、日々行政運営に邁進(まいしん)してこられました。
今、日本は、大きな変化を迎えています。30年来続いてきたコストカット経済からの変化が起こりつつあるほか、人口減少の一方でデジタル化等による生産性向上の余地が生まれています。外交・安全保障環境も大きく変化しています。こうした歴史的な転換点の中で、変化の流れを掴み、変化を力にしていかなければなりません。
政府の要である内閣・内閣府の皆様が、これまでの豊富な知識や経験をいかして、引き続き、使命感を持って、全力で職務に精励されることを切に望みます。
最後に、皆様が今後とも健康に十分留意されつつ、ますますの御活躍をされますことを期待いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。」