内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞授与式典
令和5年12月21日、岸田総理は都内で開催された第53回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞授与式典に出席しました。
総理は、祝辞で次のように述べました。
「皆さん、こんばんは。御紹介にあずかりました内閣総理大臣の岸田文雄です。
今日は、日本プロスポーツ大賞の授与式典ということで、今年もこうして盛大に開催されますことを心からお慶(よろこ)び申し上げます。
今年1年振り返りますと、日本の国もコロナ禍を乗り越えて、この1年通じて、だんだんと元気になってきた、こういった1年でした。コロナを乗り越えて、国民の皆様も元気になっていった。そして、子供たちが、また再び生き生きと活動し始めた。そういった中にあって、プロスポーツで活躍された皆さんは、この国民の皆様に、子供たちに、勇気や元気を与え続けてくれた。この勇気や元気を与えてくださったプロスポーツの選手の皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。
そして、その中にあって、大賞に輝かれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝チームの皆さん、栗山監督を中心にすばらしい夢や希望を私たちに与えてくれました。
ちょうどWBCの準決勝、決勝のときに、私はウクライナに行く10時間の列車の中でありました。ちょうどそのときと重なったので、優勝がより強く印象に残っています。残念ながら、リアルタイムで優勝の瞬間は見ることができなかったわけですが、帰ってから大谷選手を中心にはじける皆さんの姿、何度もビデオで見させていただきました。
しかし、考えてみますと今回のWBCは、日本韓国戦の始球式、私務めさせていただいて、栗山監督にキャッチャーをやっていただいた、そういう御縁もありましたし、また、優勝して帰国されたその足で、総理官邸まで優勝報告に、監督始め選手の皆さん、駆け付けていただいた、こういったことで私自身もいろいろな御縁を頂いたという意味で本当に印象深い、本当に思い出に残る優勝だったなと振り返っています。
国民の皆様も、それぞれの場所で、それぞれの立場で、今回の優勝を見つめて、素晴らしい元気や勇気を与えられた、こういったことではなかったか、と思います。
栗山監督は、WBC優勝チーム、彼らは、野球の伝道師であるという言葉を残しておられます。正に、国民に、そして子供たちに夢を与えていただいた伝道師だということかと思いますが、今日、スポーツ大賞で賞を受けられた選手の皆さんは、それぞれがスポーツの伝道師であったと思います。
本当に、今年のそれぞれの活躍に心からお慶び申し上げ、そして、今回の栄誉を一つの励みとされまして、また一層御活躍されますことをお祈り申し上げます。ということで、お慶びの言葉といたします。おめでとうございます。」