AI戦略会議
令和5年12月21日、岸田総理は、総理大臣官邸で第7回AI(人工知能)戦略会議に出席しました。
会議では広島AIプロセス及びAI事業者ガイドライン等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「私がG7広島サミットで提唱した「広島AIプロセス」の集大成となる「包括的政策枠組」が先日合意されました。生成AIの様々なリスクへの対処を目的とした初の国際的な枠組みです。
G7オンライン首脳会議の場でも、日本が果たした役割に対し、各国首脳から高い評価を頂きました。
AI戦略会議の皆様方には、難しい課題を速やかに論点整理していただき、広島AIプロセスの羅針盤を示すなど大きな貢献をしていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
広島AIプロセスはこれで終わりではありません。これからG7以外の国や企業に広げていくことが重要です。広島AIプロセスの更なる前進を主導してまいります。
広島AIプロセスの合意を踏まえ、国内ルールとして、AIの開発者、提供者、利用者を含む、全てのAI関係者に対する事業者ガイドラインを策定いたします。本日御議論いただいた原案をパブリックコメントにかけた上で、来年3月までに策定・公表する予定です。
このガイドラインの履行確保の在り方についても、国際的な動向を踏まえ、検討してまいります。
また、AIをめぐる安全性に対する国際的認識が高まっています。英国や米国ではAIの安全性研究を行う機関が創設されています。
日本としても、これらの海外機関と連携し、AIの安全性の評価手法の研究や規格作成などを行う機関が必要との考えに立ち、AIセーフティ・インスティテュートを来年1月めどで設立することとします。
AIの技術やビジネスは今後も変化し続けます。
AI戦略会議では、今後起こり得ることを予測しながら、規制と利用促進を一体的に進める方策について、引き続き御議論いただきたいと思っております。
最後になりますが、委員の皆様方には、今年一年、精力的な御議論を頂きました。誠にありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。」