自衛隊殉職隊員追悼式
令和5年10月21日、岸田総理は、防衛省で開催された令和5年度自衛隊殉職隊員追悼式に参列しました。
総理は、黙とうを捧(ささ)げ、追悼の辞を述べた後、献花を行いました。
総理は、追悼の辞で次のように述べました。
「令和5年度自衛隊殉職隊員追悼式に当たり、国の存立を担う崇高な職務に殉ぜられた自衛隊員の御霊(みたま)に対し、ここに謹んで、追悼の誠を捧げます。
この度、新たに祀(まつ)られた御霊は、二十六柱であります。
戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙(たいじ)していく中で、我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜く。その強い覚悟をもって、職務の遂行に全身全霊を捧げた殉職隊員は、我が国の誇りです。
そのような隊員を失ったことは、自衛隊のみならず、我が国にとって、正に痛恨の極みです。
同時に、御遺族の皆様の深い悲しみと追慕の念に思いをいたすとき、悲痛の念に堪えません。私どもは、このような不幸なことが、再び起こることのないよう、最善の努力を尽くしてまいります。
ここに祀(まつ)られた、二千八十柱の御霊に対し、改めて、心より敬意と感謝の意を表します。
その尊い犠牲を無にすることなく、御遺志を受け継ぎ、国民の命と暮らしを断固として守り抜いていく、そして、地域と世界の平和と安定に貢献するため全力を尽くすことを、改めて誓います。
いま一度、御霊の安らかならんことを、そして、御遺族の御平安と、末永い御健勝を心よりお祈り申し上げ、追悼の辞といたします。」