「フォーラム21・梅下村塾」年次総会

更新日:令和5年10月20日 総理の一日

 令和5年10月20日、岸田総理は、都内で行われた「フォーラム21・梅下村塾(ばいかそんじゅく)」年次総会に出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「皆さん、こんばんは、内閣総理大臣の岸田文雄でございます。
 フォーラム21・梅下村塾、4年ぶりの対面開催だとお伺いいたしました。ここから拝見しましても、会場いっぱい、あふれんばかりの皆様方お集りの下、盛会に4年ぶりの会合が開かれますこと、心からお慶(よろこ)び申し上げます。
 創設者の梅津昇一(うめづ しょういち)塾長の高い志を継いで、三村会長を始めとする財界人の世話人の皆様の指導の下、松元(まつもと)理事長を中心とした梅津財団のお支えで、塾生の皆さんが日々研鑽(けんさん)を積まれておられること、改めて敬意を表し申し上げたいと思います。
 そして、今は、新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高など、歴史を画するような出来事が次々と起こる、正に、歴史の分岐点にある時だと感じています。
 私も、こうした大きな時代のうねりを乗り越えていくために、少子化、GX(グリーン・トランスフォーメーション)など様々な社会課題を成長のエンジンとし、持続可能な経済社会を目指す、こうした新しい資本主義を掲げて、政策を進めております。
 そして、新しい資本主義を実現するためには、新たな時代の官民連携、これが必要である。そして、官民の若手が集い、それぞれの立場を越えて、これまでの考え方・やり方を変革するための議論を日々なされている。こうした梅下村塾の取組は、正に、時代を先取りしていただいている取組であると考えております。
 今日、ここには、塾生の皆さんを快く送り出された企業の皆さんも、お越しだと伺っております。どの企業も、始まりは、町工場のような、小さな一歩からチャレンジをし続けて、成長されてきたことだと思います。そのチャレンジ精神を忘れずに、デジタル、脱炭素、インフレなど、世界的な課題に挑む次世代の若者を、塾生として、この場に送り出していらっしゃる。このことは、必ずや、次世代の日本の大きな財産になると確信しております。
 本日、臨時国会が開会いたしました。私は、明日は今日より必ず良くなると皆さんが実感できる日本、これを作るために、全身全霊で取り組んでいきたいと考えております。30年ぶりの高い水準の賃上げ、過去最大規模の国内投資、こうした変化の兆しは間違いなく現れてきています。低物価・低賃金・低成長に象徴されるコストカット型経済から、持続的な賃上げや活発な投資がけん引する成長型経済という新たなステージへの変革が、30年ぶりに見えてきたと感じています。
 この歴史的な機会をしっかりと捉えられるよう、お集まりの塾生の皆さん、そして企業の皆さん、共に、先送りできない課題に、挑戦し続けていこうではありませんか。是非、賃上げやリスキリングなどの人への投資、スタートアップへの投資、さらには設備投資など、皆さんの果敢な挑戦を、これからも続けていただきたいと思いますし、政府としましても、そうした皆様方の取組を全力で支えていきたいと考えております。
 最後になりましたが、久々の対面での総会の御盛会、フォーラム21・梅下村塾のますますの御発展、そして御列席の皆様方の御健勝、御活躍を心から祈念申し上げまして、お祝いの御挨拶とさせていただきます。おめでとうございます。」

これまでの総理の一日