高松宮殿下記念世界文化賞授賞式典・祝宴

更新日:令和5年10月18日 総理の一日

 令和5年10月18日、岸田総理は、常陸宮(ひたちのみや)妃殿下御臨席の下、都内で開催された高松宮(たかまつのみや)殿下記念世界文化賞第34回授賞式典の祝宴に出席しました。

 総理は、祝辞で次のように述べました。

「本日は、常陸宮妃華子殿下御臨席のもと、第34回高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式が開催されますことを心からお慶(よろこ)び申し上げます。
 そして、本日の受賞者の皆様方、また、国際顧問の皆様方、こうしてお揃(そろ)いで日本にお越しいただきましたこと、心から歓迎を申し上げます。国際顧問の皆様方にも昨年に続いてお会いできますこと、大変うれしく思っています。
 そして、本年の受賞者の皆様方におかれましては、それぞれの分野において、国際理解に不可欠な文化・芸術の創造に長年御尽力され、多大な御功績を築かれてこられました。世界文化賞の御受賞を心からお祝いを申し上げます。
 新型コロナとの戦い、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢など、国際秩序の揺らぎ、あるいは沸騰する地球と言われる気候変動など、私たちは、地球規模での多くの深刻な課題に直面してきました。そうしたときこそ、分断と対立ではなく協調を重んじ、新しい社会・文化を築いていかなければなりません。
 1988年に創設され、文化・芸術分野のノーベル賞といわれる世界文化賞は、常に国際理解を基礎理念としながら、文化・芸術の普及と発展に寄与してきました。今後も回を重ねることで、ますます重要な意義を持つものになっていくと確信しております。
 文化・芸術を創造、そして享受することで、私たちは、他者との共感、あるいは相互理解を促進し、それが世界平和の礎になると信じています。文化・芸術の歴史に名を残す受賞者の皆様が、今後も御活躍され、文化・芸術を通じて、人々に生きる喜びを、さらには力を与え、世界平和に貢献されること、これを心から期待しております。
 最後になりますが、今日のこの素晴(すばら)しい授賞式の集いにお集まりの皆様方の今後ますますの御健勝、心から祈念申し上げ、そして世界文化賞、今後も大きな存在感を示していかれますことを、心からお祈り申し上げて、お祝いの御挨拶とさせていただきます。おめでとうございます。」

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