CEATEC2023オープニングレセプション
令和5年10月16日、岸田総理は、都内で開催されたCEATEC2023オープニングレセプションに出席しました。
総理は挨拶で次のように述べました。
「皆さん、こんばんは。大変遅れて参りまして、御無礼をいたしました。内閣総理大臣の岸田文雄です。CEATEC2023、世界各国から数多くの方々をお迎えして、こうして盛大に開催されますことを、心からお慶(よろこ)び申し上げます。
今年のCEATECは、『次世代を見据えて』、こうしたテーマを掲げられ、グリーン、デジタル、スーパーシティなどに関する、次世代の技術やサービスが展示されていると伺っています。
また、ウクライナの企業も初めて出展されると聞きました。国境の枠にとらわれず、共に未来を創るイベントになることを期待しております。
4年ぶりとなる、展示会場でのカンファレンスでは、デジタル田園都市国家構想やAI(人工知能)などをテーマに、各界のイノベーターの皆さんが集結されると伺っています。
政府としても、『全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会』に向けて、全国でドローンや自動運転などのデジタルサービスを、最速で事業化していく。そのために、官民連携で取組を前に進めてまいります。
また、生成AIについては、私自身、今年に入り、若手研究者や、AI開発企業などと直接議論を重ねる中で、無限の可能性を感じてきました。
G7広島サミットで、私から『広島AIプロセス』を提案し、各国首脳の合意を取り付けました。年末に向けて、全てのAI関係者向けの国際的な指針や、開発者向けの行動規範の策定を進め、皆さんのお知恵も頂きながら、国際的なルール作り、これを主導していきたいと考えています。
日本経済は、長いコロナ禍を経て、30年来、最も良いパフォーマンスを示しつつあります。長年続いてきたコストカット型の経済から、活発な設備投資や持続的な賃上げ、人への投資による経済の好循環を実現する熱量を感じられる新たなステージへの転換、これを確実に進めてまいりたいと考えています。そのために、鍵となりますのが、賃上げと投資です。皆さんの積極的な経営判断を後押しできるよう、今月にも取りまとめる予定の経済対策に、成長力につながる施策、これをしっかりと盛り込んでいきたいと考えています。
最後になりましたが、CEATECの成功、そして本日お集まりの皆様方の一層の御活躍、そして御発展、心から祈念申し上げまして、私の御挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。」