全国消防殉職者慰霊祭

更新日:令和5年9月14日 総理の一日

 令和5年9月14日、岸田総理は、都内で開催された第42回全国消防殉職者慰霊祭に参列しました。

 この慰霊祭は、防災の任務を遂行中、不幸にして尊い犠牲となられた全国の消防殉職者並びに消防協力受難者の功績を称(たた)え、その御霊(みたま)に深甚なる敬意と感謝の誠をささげるもので、昭和57年から開催され、今年で42回目となります。
 総理は、黙とうをささげ、追悼の辞を述べた後、献花を行いました。

 総理は、追悼の辞で、次のように述べました。

「第42回全国消防殉職者慰霊祭に当たり、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
 この度、新たに祀(まつ)られた3名の消防業務従事者の御冥福を改めてお祈りいたします。
 皆様は、建物火災での消火活動や台風災害時の倒木除去作業において、地域住民の命は自分たちが守るという強い使命感の下、その責務を全うし、尊くも犠牲になられました。
 皆様が身をもって示されたその強い使命感と勇気に対し、衷心より敬意と感謝を表します。
 愛する御家族を失われた御遺族の計り知れない悲しみ、無念さを思うと、哀惜の念に堪えません。御遺族の皆様に対し、心からお悔やみを申し上げます。
 近年、建物の大規模化や高層化が進む中、火災の様相が複雑になり、消防活動の困難性は高まっています。加えて、大雨や台風による被害が相次ぐとともに、今後も、首都直下地震や南海トラフ巨大地震などの大規模地震の発生が懸念されています。このような中、先陣を切って火災や台風等の災害現場に駆けつけ、我が身の危険を顧みず、身を挺(てい)して活動する消防職員、消防団員に、国民は大きな信頼と期待を寄せています。
 私たちは、これまでに祀られた5,787柱の御霊の尊い犠牲を無にすることなく、その御遺志に応えるため、災害に強い、安全で安心な国づくりに全力を尽くしてまいります。
 結びに、御霊の安らかならんことをお祈り申し上げるとともに、御遺族の皆様の御平安を祈念し、追悼の言葉といたします。」

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