内閣感染症危機管理統括庁発足式
令和5年9月1日、岸田総理は、内閣感染症危機管理統括庁発足式に出席し、看板掛けを行い、その後、訓示を行いました。
総理は、訓示で次のように述べました。
「内閣感染症危機管理統括庁の発足に当たりまして、私から一言訓示を申し上げます。
まず初めに、3年超にわたり、多くの困難と向き合いながら新型コロナウイルス感染症と闘い、日々の感染対策にも御協力いただいた、医療従事者を始め、全ての国民の皆様に対しまして、改めて感謝申し上げたいと思います。
コロナウイルスとの長い闘いの中で、様々な課題が浮き彫りになってきました。私は、今回の経験を踏まえ、次なるパンデミックに備えて万全の体制を構築することは、政府に求められる使命であると考えています。
こうしたことから、本日、我が国の感染症危機対策の司令塔機能を担う組織として、内閣感染症危機管理統括庁を設置いたしました。
感染症危機管理においては、まず、感染症危機が起こる前からの平時の備えに万全を期することが極めて重要です。
そして、いざ感染症危機が起こった際には、政府内での迅速な情報共有、国民への的確な情報提供を行うとともに、スピード感をもった対応が求められます。
さらに、関係省庁と連携し、科学的なエビデンスに基づいた感染症対策を強力に実施する必要があります。その際、感染症対策と社会経済活動との両立にも配慮する必要があります。
これらを迅速かつ的確に行うために、統括庁においては、この3年余りの新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえ、関係機関における訓練の実施、必要な物資の確保などを始め、次の感染症危機に備えて万全の備えを構築してもらいたいと思います。
次のパンデミックがいつ来るのか、これは予測はできませんが、一旦起きたときには、全ての国民の健康や生活に重大な影響を及ぼすことになります。統括庁は、政府の感染症危機管理のいわば扇の要に当たる組織です。後藤大臣を先頭に結束し一丸となって取り組んでいただくことを心から御期待申し上げて、私の訓示といたします。どうぞよろしくお願いいたします。」