政府与党連絡会議
令和5年7月7日、岸田総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「本日も政府与党連絡会議に御協力いただきまして、誠にありがとうございます。
まず、梅雨前線の影響等により、先週末から今週はじめにかけて、山口県や九州各地を中心に大雨となりました。亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。
政府においては、災害の発生が懸念される段階から災害警戒会議を開催し、必要な態勢を構築するとともに、国民の皆様に警戒や避難行動を呼び掛けているところです。
例年、夏にかけて、大雨等による自然災害が多発しています。政府としては、引き続き、緊張感をもって、災害対策に万全を期してまいります。
マイナンバーについては、一連の紐(ひも)つけ誤りを重く受け止め、政府一丸となって、総点検、再発防止、国民の不安払拭のための丁寧な対応を強力に推進することとしております。
総点検については、政府内にマイナンバー情報総点検本部を立ち上げ、その下に、厚生労働省・総務省がそれぞれ本部を設けて、80件の総点検を実施いたします。本年秋までをめどに行うこととしていますが、自治体等の負担にも留意しながら進めてまいります。
現行の健康保険証の廃止は、国民の不安を払拭するための措置が完了することが大前提です。
来月上旬に、総点検の中間報告と、国民の不安を払拭するための対策を取りまとめ、国民の皆様にお示しし、その後も丁寧な対応に努めてまいります。
外交については、来週11日から14日まで、リトアニアとベルギーを訪問して、NATO(北大西洋条約機構)首脳会合に出席するとともに、日EU(欧州連合)定期首脳協議を実施いたします。日NATO協力、日EU関係を一層強化し、ウクライナやインド太平洋情勢への対応を始め、国際場裡(じょうり)における我が国の取組を確固たるものとし、G7議長国としてのリーダーシップの発揮の機会としてまいります。
さらに、諸般の事情が許せば、16日から19日まで、サウジアラビア、アラブ首長国連邦及びカタールを訪問いたします。これら湾岸3か国とは、日本へのエネルギー安定供給の確保に加え、グローバルサウスの脱炭素化を担う拠点地域への変革など、幅広い分野での協力を推し進め、日本ならではの立場をいかして世界の平和と繁栄に貢献しております。
また、先日、IAEA(国際原子力機関)のグロッシー事務局長と面会いたしました。ALPS処理水については、引き続き、政府を挙げて、安全性確保と風評対策の徹底、地元や国際社会に対する丁寧な説明・情報発信を行ってまいります。
先月21日に、通常国会が閉会いたしました。与党の皆様の御尽力により、堅実な成果をあげたことに、感謝申し上げます。
この夏は、先月取りまとめた骨太の方針やこども未来戦略方針を踏まえ、できる限り各地域に出向き、子ども・子育て政策などに関する政府の考え方をしっかりと説明するとともに、デジタル、認知症といった課題への対応も含め、現場の声を伺っていきたいと考えております。皆様方の声をしっかりと受け止めながら、政府・与党一致結束して、全力で政策の実現・実行に当たっていきたいと思います。与党の皆様におかれましては、引き続き御理解・御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」