陸上自衛隊ヘリコプターの事故により殉職した搭乗員の葬送式

更新日:令和5年6月18日 総理の一日

 令和5年6月18日、岸田総理は、熊本市で行われた陸上自衛隊ヘリコプターの事故により殉職した搭乗員の葬送式に参加し、弔辞を述べた後、献花を行いました。

 総理は、弔辞で次のように述べました。

「本日の葬送式にあたり、国の存立を担う崇高な職務に殉ぜられた自衛隊員に対し、総理大臣として、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 本年四月六日、ヘリコプターの機影が消失し、そこに十名の隊員が搭乗していたとの報を受けました。
 自衛隊の関係者のみならず国民の誰もが隊員の無事を心から祈る中で、懸命な捜索活動が行われましたが、今日この日を迎えることとなったことは、痛恨の極みです。

 いかなる事態においても、国民の命と平和な暮らしを守りぬく。この最も重要な責務を担うことを自ら志し、国防の任を全うした隊員の皆様に、心より敬意と感謝の意を表します。
 南西防衛の要衝で、強い覚悟と責任感をもって、職務の遂行に全身全霊を捧げていた隊員を失ったことは、我が国にとって大きな痛手であり、無念でなりません。
また、愛する御家族を失われた、御遺族の皆様の深い悲しみを思うと、胸塞がる思いを禁じ得ません。

 強い使命感を持って、立派に使命を果たした、誇り高き自衛隊員である皆様。その御遺志を受け継ぎ、国民の命と暮らしを断固として守り抜き、世界と地域の平和と安定に貢献するために全力を尽くすことを、自衛隊の最高指揮官として、改めてここに誓います。

 いま一度、十名の御霊(みたま)の安らかならんことを、そして、御遺族の御平安を心よりお祈り申し上げ、弔辞といたします。」

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