宇宙開発戦略本部
令和5年6月13日、岸田総理は、総理大臣官邸で第28回宇宙開発戦略本部を開催しました。
会議では、宇宙基本計画(案)等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、新たな宇宙基本計画と宇宙安全保障構想を決定いたしました。
今日、人類の活動領域は宇宙空間へと本格的に拡大し、また、人工衛星などの宇宙システムが、情報通信、災害対応などの活動や、安全保障を支えています。これらを巡る国際競争も激しくなっています。
新たな宇宙基本計画では、安全保障、防災・減災やイノベーション、宇宙科学と探査などの民生分野、そして、これらの宇宙活動を支えるロケットなどについて、将来像を示し、その実現に向けた今後10年程度の取組を定めました。
特に、研究開発については、今後、新たに宇宙技術戦略を策定し、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究開発力を強化するとともに、JAXAが企業や大学に資金を提供する機能を強化し、官民連携でイノベーションを加速していきます。
また、宇宙安全保障構想では、安全保障のために、宇宙システムの利用を抜本的に拡大するとともに、宇宙空間の安全かつ安定的な利用を確保していくこととしています。
そのために、民間の技術も活用し、情報収集、通信、衛星測位、宇宙領域の監視など、安全保障のための宇宙アーキテクチャを構築していきます。
我が国の宇宙活動の自立性を維持・強化し、世界をリードしていくため、高市大臣を中心として、政府一丸となって、引き続き、宇宙政策を推し進めてください。」