医療DX推進本部
令和5年6月2日、岸田総理は、総理大臣官邸で第2回医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進本部を開催しました。
会議では、医療DXの推進について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「医療DXについては、医療分野でのデジタル・トランスフォーメーションを通じたサービスの効率化や質の向上により国民の保健医療の向上を図るなど、我が国の医療の将来を大きく切り拓(ひら)いていくものであります。
昨年10月にこの医療DX推進本部を立ち上げた際、この医療DXを、スピード感を持って進めるための工程表を策定するよう指示をいたしました。
その後、本部の下にあります医療DX推進本部幹事会を3回にわたり行い、本日、工程表を取りまとめることができました。
まず、全国医療情報プラットフォームについては、今年度より電子カルテ情報の共有システムの開発に着手するとともに、介護情報等についても順次共有できるようにしていきます。また、クラウドベースの標準型電子カルテを開発し、遅くとも2030年には概ね全ての医療機関において、必要な患者の医療情報を共有できることを目指してまいります。さらに、診療報酬改定DXについては、診療報酬と患者負担の統一的な計算プログラムである共通算定モジュールを開発し、2026年度より本格的に提供してまいります。
関係大臣におかれては、この工程表に沿って、PDCAを回しながら、医療界や産業界と一丸となって、医療DXの実現に向けて、引き続き、しっかりと取り組むようお願いいたします。」