花粉症に関する関係閣僚会議

更新日:令和5年5月30日 総理の一日

 令和5年5月30日、岸田総理は、総理大臣官邸で第2回花粉症に関する関係閣僚会議に出席しました。

 会議では、花粉症対策の全体像について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日、来年の花粉の飛散期から今後10年を視野に入れた、包括的な花粉症対策の全体像を取りまとめることができました。
 花粉症は、これまで長い間、課題は指摘されてきましたが、実効的な対策が行われず、いまだ多くの国民を悩ませ続けている、我が国の社会問題と言えるものです。一朝一夕で解決するものではなく、しっかりと将来を見据えて取組を着実に実行することが必要です。
 この社会問題に対応するため、まず第1に、発生源対策を強力に進めます。我が国は、戦時中に荒廃した森林について、国土保全や戦後の旺盛な木材需要に応える観点から、スギ人工林を造成してきましたが、現在は花粉発生源の一つとなってしまっています。野村大臣においては、このスギ人工林について、林野庁の総力を挙げて、伐採・植え替え・利用の取組を抜本的・集中的に、加速してください。
 第2に、飛散対策として、林野庁・環境省で全国調査を実施しつつ、気象庁においてスーパーコンピューターやAI(人工知能)を活用し、民間事業者による花粉飛散量の予測の精度向上を支援します。
 そして第3に、発症・曝露(ばくろ)対策として、アレルゲン免疫療法の治療薬の増産・治療環境整備を進めるとともに、日々の予防行動について国民の皆様にしっかりとお伝えしてまいります。
 国民の皆様におかれましては、これらを活用しながら、来年以降の飛散期に備えていただければと思います。
 花粉症という社会問題の解決に向け、政府・関係閣僚あげて、本日取りまとめた対策を速やかに実行に移してください。」

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