情報保全諮問会議
令和5年5月15日、岸田総理は、総理大臣官邸で第12回情報保全諮問会議を開催しました。
会議では、国会報告に関する説明等が行われました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「第12回情報保全諮問会議の開催に当たり、一言、御挨拶申し上げます。委員の皆様におかれましては、お忙しい中、御出席いただき、心から感謝申し上げます。
平成26年12月の特定秘密保護法の施行から、8年余りがたちました。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙(たいじ)する中、我が国の領土、領海、領空、そして国民の命と平和な暮らしを守り抜くためには、情報が極めて重要です。
この法律の成立により、我が国に対する国際的な信頼が増し、関係国との間での質の高い情報交換が、より緊密に実施できるようになったと認識しております。
しかし、昨年12月、防衛省において、法施行後初めてとなる、特定秘密等の情報の漏えい事案が判明しました。このような事案は、我が国の安全保障に著しい支障を及ぼすおそれがあり、国民や関係国の信頼を大きく損なうものであります。
今後、政府においては、同様の事案の防止と特定秘密の適正かつ厳格な保護を徹底してまいりたいと考えております。
本日の議題は、今回で9回目となる国会報告です。政府においては、独立公文書管理監による検証・監察、衆・参両院の情報監視審査会の調査を含め、重層的なチェック体制をいかしながら細心の注意を払って、法の適正な運用に努めております。
国会報告は、こうした法の運用状況を、継続的に分かりやすい形で国民に公表し、政府における秘密の取扱いの客観性と透明性を向上させる上で、極めて重要なものと考えております。
本日は、有識者である委員の皆様から、忌憚(きたん)のない御意見を頂ければと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。」