日本農業新聞全国大会夕食会
令和5年5月11日、岸田総理は、都内で開催された日本農業新聞全国大会夕食会に出席しました。
総理は、式辞で、次のように述べました。
「皆さんこんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄でございます。日本農業新聞全国大会の大変な御盛会ぶり、心からお慶(よろこ)び申し上げます。全国大会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げさせていただきます。
この度、創刊95周年の節目を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。国内唯一の日刊農業専門紙として、食料・農業・農村に関する情報を日々発信していただいておりますこと、改めて敬意と感謝を表させていただきます。
世界規模の食料危機の中、食料安全保障の強化は、緊急の対応が必要な世界の重要課題となっています。我が国は、G7議長国として、来週のG7広島サミットで、食料安全保障を含む地球規模の課題へのG7による対応を主導してまいります。
そして、年度内の食料・農業・農村基本法改正案の国会提出を視野に、幅広い関係者の参画を得て、6月を目途(めど)に、食料安全保障を含め、食料・農業・農村政策の新たな展開方向を取りまとめ、その内容を骨太の方針に盛り込みます。
その中で、不測時の食料確保だけでなく、平時から国民一人一人が食料にアクセスでき、健康な食生活を享受できる社会を目指してまいります。そして、食料や資材の過度な輸入依存からの脱却に向けた構造転換や、人口減少の中でも国内生産の増大を図るための食料供給基盤の確立、これを政策の柱に位置付けてまいります。
今後とも、現場の方々に寄り添い、想(おも)いを受け止めながら、生産者の皆さんが、未来に希望を持てるように、農政を転換してまいります。
日本農業新聞におかれては、農業関係者はもとより、広く国民の皆さんに食料・農業・農村に関する情報を発信し、農政の転換に向けた国民の理解醸成に貢献いただくことを、心から御期待申し上げます。
結びに、皆様方の益々(ますます)の御活躍、そして御発展、御祈念申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。改めて、本日は誠におめでとうございました。」