政府与党連絡会議
令和5年4月10日、岸田総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「昨日、統一地方選の前半戦の投開票が行われました。この間、全国を駆け回り、応援いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。衆・参補欠選挙、そして、後半戦についても、一致団結し、この闘いを勝ち抜いていきたいと思いますので、引き続き、皆様の御努力・御協力をよろしくお願い申し上げます。
先月28日、令和5年度予算が成立いたしました。速やかな予算成立に御協力いただき、改めて感謝申し上げます。
同日、予備費の使用を決定した物価高克服に向けた追加策とあわせ、早期執行に取り組むことにより、日本経済を本格的な景気回復、そして、新たな経済成長の軌道に乗せてまいります。
こども・子育て政策については、先月末、こども・子育て政策の強化に関するたたき台を取りまとめました。そして、4月1日には、こども政策の司令塔として、こどもまんなか社会を実現することを使命とする、こども家庭庁が発足いたしました。
今後は、たたき台を踏まえて、必要な政策強化の内容、予算、財源について、更に具体的な検討を深めてまいります。
このため、先週7日、私を議長として、関係閣僚、有識者、子育ての当事者・関係者、更には関係団体からの参画を求め、こども未来戦略会議を立ち上げました。
この体制の下で検討を進め、与党の皆様とも緊密に連携しつつ、6月の骨太方針までに、将来的なこども予算倍増に向けた大枠を取りまとめてまいります。
外交については、広島サミットがいよいよ来月に迫ってまいりました。私自身、年初以来、バイデン大統領を始め、G7首脳との間で積極的に首脳外交を展開してきました。先月には、ウクライナを訪問し、ロシアによる暴挙をこの目で見、被害を受けた方々の声を直接聞くとともに、ゼレンスキー大統領と会談を行い、日本の揺るぎない連帯を伝達いたしました。これらの経験も糧に、G7議長国として、法の支配に基づく国際秩序の維持と強化にリーダーシップを発揮してまいります。
加えて、そうした取組を進めるに当たり、グローバル・サウスの声に耳を傾け、関与を強化していくことも重要です。広島サミットまでの間にも、私自身、首脳レベルでの対話を重ねてまいります。残り1か月、我が国と世界の平和と繁栄を日本が牽引(けんいん)していくため、全力で駆け抜けてまいります。
また、インド太平洋地域における平和と安定を確保し、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するため、先般発表した政府安全保障能力強化支援(OSA)の枠組みも活用してまいります。
最後に、国会においては、GX(グリーン・トランスフォーメーション)実現のための法案、防衛力の抜本的強化のための財源確保法案といった重要法案の審議が続いています。これらの一日も早い成立に向けて、政府一同、引き続き緊張感を持って国会審議に臨み、丁寧な説明に努めてまいります。
今後とも、与党の皆様方の御協力をよろしくお願い申し上げます。」