政府与党連絡会議
令和5年3月10日、岸田総理は、総理大臣官邸で政府与党連絡会議に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「物価対策に関しては、国民生活に大きな影響を及ぼすエネルギー・食料品を中心に物価上昇が続いており、年度末に向けて、総合経済対策・補正予算の執行を更に加速し、賃上げに向けた取組を強化するとともに、エネルギー・食料品価格の影響緩和について、コロナ・物価予備費の使用も含め、追加策を講じていきます。
与党に対しては、来週中に、御提言をいただくようお願いしており、政府・与党連携して、足元の物価動向に速やかに対応し、国民生活と事業活動を守り抜いてまいります。
明日、東日本大震災から12年を迎えるに当たって、諸般の事情が許せば、福島県を訪問し、県主催の追悼復興祈念式に出席する予定です。
これまでの関係者の絶え間ない御努力により、復興は着実に進展している一方で、被災者の心のケアなどの課題が残り、特に、福島における原子力災害からの復興・再生には、中長期的な対応が必要です。
今後も、被災地の皆様の声をしっかりと受け止め、東北の復興なくして日本の再生なしとの強い決意の下、政府・与党一丸となって復興に取り組んでまいります。
外交に関しては、先日、韓国政府は、旧朝鮮半島出身労働者問題に関する措置を発表しました。我が国としては、これを評価し、日韓、日米韓の戦略的連携の強化に向け、首脳レベルでも取り組んでいきます。来週16日には、韓国の尹(ユン)大統領が日本を訪問し、腹蔵なく、今後の関係強化に向け、意見を交わします。
18日には、ドイツのショルツ首相が6名の閣僚とともに日本を訪問し、初の政府間協議を実施いたします。G7広島サミットも見据え、首脳・閣僚間で、4時間超にわたり、じっくりと議論を深めます。
また、諸般の事情が許せば、19日夜から、インドを訪問し、モディ首相と首脳会談を行う予定です。G7、G20の議長国同士で、連携強化に向け、腹合わせを行う考えです。
国会では、先週28日に、令和5年度予算が衆議院において可決され、参議院で御審議いただいております。また、感染症対策の司令塔機能強化のための法案、GX(グリーン・トランスフォーメーション)実現のための法案など、重要な法案の審議をお願いしております。
予算、法律の早期成立を図っていくため、政府一同、緊張感を持って審議に臨み、丁寧な説明を心掛けてまいります。与党の皆様におかれましては、引き続き御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」