北方領土返還要求全国大会
令和5年2月7日、岸田総理は、都内で開催された令和5年北方領土返還要求全国大会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「令和5年 北方領土返還要求 全国大会」の開催に当たり一言御挨拶申し上げます。
「北方領土の日」である本日、3年ぶりに会場に参加者が集い、大会が開催されますことは、大変意義深いものと考えております。
会場にいらっしゃる皆様、インターネットを通じて本大会を御覧になられている皆様、そして、全国各地で、北方領土問題の解決に向け、ひたむきに取り組んでおられる皆様の、日頃からの御尽力に、心から敬意と感謝を申し上げます。
戦後77年が経過した今もなお、北方領土問題が解決されず、日本とロシアの間に平和条約が締結されていないことは、誠に遺憾です。
現在、ロシアによるウクライナ侵略によって日露関係は厳しい状況にありますが、政府として、領土問題を解決し、平和条約を締結するという方針を堅持しております。
昨年8月、北方領土隣接地域に暮らす元島民3世・4世の中学生から北方領土への思いを、12月には北方領土隣接地域の首長の方々から北方墓参の早期再開等の要望を直接伺いました。
また、先程は、脇千島歯舞(はぼまい)諸島居住者連盟 理事長から、せめて北方墓参だけでも再開してほしい、こうした切実な訴えがありました。
北方墓参を始めとした四島交流等事業の再開は、今後の日露関係の中でも最優先事項の一つであり、一日も早く事業が再開できるような状況になることを強く期待しています。
御高齢となられた元島民の方々の思いに何とか応えるべく、取り組んでまいります。
北方領土問題は国民全体の問題です。現在のような状況にあるからこそ、国民一人一人が、この問題への関心と理解を深め、政府と国民が一丸となって取り組むことが不可欠です。
国民の皆様の力強い御支援と後押しを賜りますよう、改めてお願い申し上げ、私の御挨拶とさせていただきます。