復興推進会議
令和4年12月27日、岸田総理は、総理大臣官邸で第36回復興推進会議を開催しました。
会議では、福島国際研究教育機構(F-REI)の設立準備状況等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「東日本大震災から11年以上が経過する中、復興は着実に進展していますが、その一方で、原子力災害からの復興・再生には、今後も中長期的な対応が必要です。
その中で、創造的復興の中核拠点となるべき福島国際研究教育機構、F-REIについては、来年4月の設立に向け、関係府省庁の全面的な参画の下、人的体制の整備を始め、F-REI設立後の長期・安定的な運営を支える組織体制・財政基盤の構築について、政府を挙げて取り組むこととしてきました。
F-REIの成功は、我が国の科学技術力・産業競争力の強化を図る上でも欠かせないものであり、与党からも積極的な推進を求める提言を頂いてきました。本日の会議では、F-REIの設立に向けた準備状況を共有し、令和11年度までの第1期中期計画期間に係る事業規模を1,000億円程度と見込むことをお示ししました。また、復興庁の設置期間終了後も見据えた長期・安定的な司令塔機能として、本会議の下に、内閣官房長官を議長とする福島国際研究教育機構に関する関係閣僚会議を開催することを決定いたしました。
今後、F-REIが福島・東北の復興を実現する夢や希望となるとともに、我が国の科学技術力・産業競争力の強化を牽引(けんいん)する存在となるよう、福島県を始めとする関係機関と連携しながら取組を進めていただきたいと考えます。
また、福島の復興はいまだ途上にあり、その長期的な課題に対応していくため、F-REIを始めとする息の長い取組を支援できるよう、復興に要する財源については、政府を挙げて責任を持って確実に確保してまいります。
東北の復興なくして、日本の再生なし。
引き続きこの強い決意の下、閣僚全員が復興大臣であるという意識で、被災地の復興に取り組んでください。」