宇宙開発戦略本部
令和4年12月23日、岸田総理は、総理大臣官邸で第27回宇宙開発戦略本部を開催しました。
会議では、宇宙基本計画工程表改訂について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、宇宙基本計画工程表を改訂しました。
まず、来年2月12日に打ち上げが予定されているH3ロケットの最大限の活用です。災害対応などに活用できる高解像度の観測衛星などの実装を進めていきます。
さらに、打ち上げコスト半減、搭載能力3割増などのH3ロケットの特徴を最大限いかし、海外からの打上げ需要にも応えてまいります。
また、宇宙の安全で持続的な利用を進める上で、大きな課題となっている宇宙デブリへの対応を加速します。
宇宙デブリを除去する実証衛星を打ち上げ、世界に先駆けて優良事例を作り、世界をリードしてまいります。
宇宙分野のスタートアップ支援も強化します。
宇宙デブリの除去、世界初の民間のみによる月面着陸、夜間や曇りでも、地上の状況を把握できる小型衛星のコンステレーションの構築など、我が国のスタートアップ企業は、様々な課題に果敢に挑戦しています。公共調達による活用など、スタートアップが、我が国の宇宙活動の担い手へと成長するための支援を進めていきます。
新たな国家安全保障戦略の策定を受け、来年夏を目途に、宇宙の安全保障構想を策定します。さらに、民生分野を含め、最新の宇宙開発動向を踏まえ、3年ぶりに、宇宙基本計画を改定します。
高市宇宙政策担当大臣を中心に、浜田防衛大臣を始め関係大臣が連携し、具体的に進めてください。」