内閣及び内閣府永年勤続者表彰式
令和4年12月22日、岸田総理は、総理大臣官邸で内閣及び内閣府永年勤続者表彰式に出席しました。
総理は、式辞で、次のように述べました。
「本日、永年勤続30年、20年とそれぞれ表彰された皆様、誠におめでとうございます。
内閣又は内閣府において、日本国のため国民のため職務に精励してこられた、その多大なる御貢献に対し、内閣総理大臣として敬意を表し、感謝申し上げます。
30年表彰を受けられた皆様が職員となられた平成4年は、宮澤内閣でありました。同年は、国内では、国家公務員の週休2日制度が開始され、それまでの働き方が見直され始めた一方、海外との関係では、同年に成立したPKO(国連平和維持活動)法により、初めて自衛隊が海外派遣された年でありました。
20年表彰を受けられた皆様が職員となられた平成14年は、小泉内閣でありました。同年は、この建物、今の首相官邸が完成した年でした。また、海外との関係では、北朝鮮による拉致被害者5名が帰国された歴史的な年でした。その最重要課題である拉致問題については、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で取り組んでいかなければなりません。
皆様におかれては、このような時代に国家公務員の道を選択し、今日まで先人の高い志と熱意を受け継ぎながら、日々行政運営に邁進(まいしん)してこられました。
今、日本は、世界規模の物価高や急速に厳しさを増す安全保障環境、二年半にもわたって世界を苦しめてきている感染症危機など国難とも言える状況に直面しています。世界が、そして日本が直面する歴史的な難局を乗り越え、我が国の未来を切り拓(ひら)くため、政策を、一つ一つ果断に、かつ丁寧に実行していかなければなりません。
政府の要である内閣・内閣府の皆様が、これまでの豊富な知識や経験をいかして、引き続き、使命感を持って、全力で職務に精励されることを切に望みます。
最後に、今後とも健康に十分に留意しつつ、ますますの御活躍を期待いたしまして、私からの御挨拶とさせていただきます。」