SEMICON JAPAN 2022

更新日:令和4年12月14日 総理の一日

 令和4年12月14日、岸田総理は、都内で開催されたSEMICON JAPAN 2022に出席しました。

 総理は、開会式の挨拶で次のように述べました。

「内閣総理大臣の岸田文雄です。世界中から多くの方々がお集まりになるセミコン・ジャパン2022が、このように盛大に開催されますことを、心からおよろこび申し上げます。
 半導体は、言うまでもありませんが、デジタル化、脱炭素化、また経済安全保障の確保、こうしたことを支えるキーテクノロジーです。
 グリーン、デジタルなど、社会課題を成長のエンジンへと転換し、持続可能な経済社会の実現を目指す、新しい資本主義を支える最重要物資です。
 コロナ禍を乗り越え、社会経済活動の正常化を進める、また、円安のメリットをいかす。そのためにも、社会を支える半導体について、攻めの国内投資拡大を支援し、経済構造の強靱(きょうじん)化を進めていきます。
 熊本に誘致したTSMCの半導体工場は、地域に10年間で4兆円を超える経済効果と7,000人を超える雇用を生むと試算されています。
 地方活性化にもつながるこうした投資を、一層後押しすべく、先日成立した補正予算では、1.3兆円を措置いたしました。これにより、半導体の国内投資を全国展開するとともに、次世代半導体開発を進めます。
 半導体のサプライチェーンを1国だけで賄うことは難しいという現実も直視しなければなりません。政府が支援する半導体開発プロジェクトにおいても、グローバルな連携を強化していきます。
 将来の次世代半導体の量産拠点を担うラピダス社が、昨日、IBMと共同開発パートナーシップの締結を公表しました。さらに、欧州のImecとも協力しつつ、2020年代後半の量産実現を目指します。
 AIや量子といった高度な計算システムや、自動走行、次世代ロボットなど、今後グローバルに大きく進化していくデジタル経済を支える、最先端の半導体を、日本からも供給していきたいと思っています。
 世界中から、半導体や製造装置、部素材に関する革新的な技術や一流の技術者が集まるセミコン・ジャパンの場が、国を越えた連携につながり、ひいては、デジタル化や脱炭素化など、世界の新たな成長の起点となることを期待しております。
 最後になりましたが、本日お集まりの皆様方の御健勝と一層の御発展を心からお祈り申し上げて、私の御挨拶とさせていただきます。」

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