GX実行会議
令和4年11月29日、岸田総理は、総理大臣官邸で第4回GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議を開催しました。
会議では、GXを実現するための政策イニシアティブの具体化について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日は、グリーン・トランスフォーメーション実現のための具体的政策の全体像について議論いたしました。次回のGX会議は、本年の議論の取りまとめになります。次回に向けて、GX推進担当大臣に3点指示いたします。
第1に、成長志向型カーボンプライシングについて、基本原則や制度的な仕組みの原案を本日提示し、おおむねの合意を頂きました。次回の会議では、具体的にいつからプライシングを開始するのか、GX経済移行債による支援資金の確保や償還はいつ行うのか、どのような取組を支援するかなど、政府内や関連業界との調整を経て、実行準備に移れるような制度案、これを示してください。その際、官民でのGX投資の進捗状況やグローバルな動向も踏まえて、進捗評価と必要な見直しを、効果的に実施する仕組みも盛り込んでください。
第2に、足元のエネルギー危機克服と持続的なGX推進を両立していく上で、再エネ・省エネ、原子力などの脱炭素エネルギーのフル活用が必要です。本年8月のGX会議では、これまでのエネルギー政策の遅滞を率直に総括し、脱炭素目標に向けた政策対応について、専門家による検討を経て、政治の決断が必要となる踏み込んだ提案をしてほしいと申し上げました。次回会議では、専門家や与党による検討を経た提案を示してください。
第3に、150兆円の官民によるGX投資を引き出すことは、成長戦略の柱でもあります。次回会議で取りまとめるGX10年ロードマップでは、分野別の支援・制度一体型の投資促進策を明確に示し、民間企業の投資意欲を最大限高めることを重視してください。
以上、3点申し上げました。委員の皆様方の引き続きましての御協力を心からお願い申し上げます。」