商工会全国大会

　令和４年１１月１０日、岸田総理は、都内で開催された第６２回商工会全国大会に出席しました。

　総理は、挨拶で次のように述べました。

「本日は、第６２回商工会全国大会が盛大に開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。この全国大会には４年前に、自民党政調会長として、また昨年も内閣総理大臣として参加させていただきました。本年も、全国の商工会の会員を代表する皆様に、御挨拶させていただけることを、大変うれしく思っております。
　今、日本は新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高など、歴史を画するような様々な課題に直面しています。特に、中小小規模事業者の皆様は、厳しい経営状況に置かれていることを、私自身、直接事業者の皆様のお話を伺う中で、改めて実感しております。この厳しい経済社会環境を乗り越え、中小小規模事業者の皆様の事業環境の安定、更には成長を実現する、これは地域経済を力強く回復する上で非常に重要です。こうした観点から、先月末に取りまとめた事業規模７２兆円の総合経済対策では、事業者の皆様のニーズを踏まえた対策をしっかりと盛り込ませていただきました。特に、電気、ガスなどのエネルギー高騰は喫緊の課題です。お話を伺った中小企業や商店街の方々からも切実な声を伺いました。そうした声を踏まえ、政府としては皆様に効果を実感いただけるよう大胆な対策を講じていきます。また、物価上昇の中でも事業の継続、そして未来への投資の原資を確保いただけるよう価格転嫁対策を抜本的に強化するとともに、コロナ禍での融資の返済がピークを迎えることに対応し、新たな借り換え保証制度を創設いたします。さらに、地域の中小小規模事業者の販路開拓などを支援する持続化補助金などについても拡充を行います。併せて事業者の皆様の成長やチャレンジを支える人への投資にも力を入れていきます。人への投資が高い生産性と賃上げに繋（つな）がり、そして賃上げが地域の力強い消費活動を支え、事業者の皆様の成長機会を生む、こうした好循環を実現していきます。
　政府としては、地域を支える中小小規模事業者の皆様と共に、我が国の未来を切り拓（ひら）くため、政策を一つ一つ果断にかつ丁寧に実行していく所存ですが、政策の効果を全国津々浦々、地域の隅々まで行きわたらせるためには、地域に密着する商工会の皆様の御協力が不可欠です。今後も、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
　最後になりましたが、商工会の更なる御発展と本日お集まりの皆様のますますの御健勝を御祈念申し上げて私の御挨拶とさせていただきます。」