国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議
令和4年10月20日、岸田総理は、総理大臣官邸で第2回国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議を開催しました。
会議では、防衛力の抜本的強化等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「防衛力の抜本的強化については、本日、防衛大臣からも説明があったとおり、現下の厳しい安全保障環境を踏まえれば、正に喫緊の課題です。この点は、前回の有識者会議でもおおむね意見の一致が見られたと思います。
本日は、総合的な防衛体制の強化に資する研究開発や公共インフラの現状と在り方等について、橋本先生、上山先生や国土交通大臣に御説明いただくとともに、委員の皆様からも様々な御意見を頂きました。総合的な防衛体制を強化していくためには、縦割りを打破し、我が国の持てる力を結集しなければなりません。
本日の議論を踏まえて、防衛体制の強化に資する研究開発の推進や公共インフラの整備・利活用を大いに進めるべく、その具体的な仕組みについて、関係省庁において早急に検討し、次回の有識者会議において報告していただきたいと考えます。
その際には、防衛省や海上保安庁のニーズを踏まえた上で、関係する予算がうまく活用されていくことが重要です。自衛隊や海上保安庁で現場経験のある方をお招きして御意見を伺いたいと思います。
更に議論を進め、残された課題についても整理し、我が国として必要とされる総合的な防衛体制の強化の考え方をまとめていきます。
また、しっかりとした経済財政の基盤を平時から維持・強化していくことが国家安全保障の基本であることは言うまでもありません。これまで有識者からあった意見も踏まえて、財務大臣におかれては、総合的な防衛体制の強化に必要な財源確保の考え方について、次回の有識者会議において、その検討状況を報告していただき、その上で議論をしたいと思います。」