調停制度施行100周年・日本調停協会連合会創立70周年記念式典
令和4年10月13日、天皇皇后両陛下御臨席の下、岸田総理は、国立劇場で開催された調停制度施行100周年・日本調停協会連合会創立70周年記念式典に出席しました。
総理は、祝辞で次のように述べました。
「天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、調停制度施行100周年及び日本調停協会連合会創立70周年記念式典が挙行されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
我が国の司法制度の一翼を担う調停制度は、大正11年10月1日、借地借家調停法の施行とともに開始され、今年は制度施行100周年となります。
この間、調停は、数多くの紛争を、調停委員の良識と豊富な社会経験を基に、迅速かつ妥当な解決へと導いてまいりました。今日、我が国の調停制度は、優れた紛争解決制度として、高い信頼を得るに至っております。これは、調停制度を国民のための司法制度として定着させるために努力を払ってこられた調停委員及び関係者の皆様の御尽力によるものであり、深く敬意を表します。
近年、社会のデジタル化、国際化が加速し、複雑な紛争が増加しているだけでなく、自然災害や新型コロナウイルス感染症の影響などにより、利用者の調停に対するニーズも多様化してきております。調停制度が、今後もなお一層発展し、これまで同様、様々な紛争の解決に大きな役割を果たしていくことを期待いたします。
結びに、調停制度の充実発展のために御尽力されてこられた全国の調停委員及び関係者の皆様の一層の御活躍と、創立70周年を迎えられた日本調停協会連合会のますますの御発展を祈念し、祝辞といたします。」