日本遺族会創立75周年記念式典

更新日:令和4年9月12日 総理の一日

 令和4年9月12日、岸田総理は、天皇皇后両陛下御臨席の下、都内で開催された日本遺族会創立75周年記念式典に参列しました。

 総理は、祝辞で次のように述べました。

「天皇皇后両陛下御臨席の下、日本遺族会創立75周年記念式典が挙行されるに当たり、一言御挨拶申し上げます。
 先の大戦において、祖国を思い、愛する家族を案じながら亡くなられた戦没者の方々の尊い命と、苦難の歴史の上に、今、私たちは平和と繁栄を享受しています。そのことを片時も忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念を捧(ささ)げます。
 また、最愛の肉親を失われた悲しみに耐えながら、戦後の混迷と困窮の中を生き抜いてこられた御遺族の御労苦は、並々ならぬものがあったと拝察いたします。そのような御遺族を、温かく励まし、ときにその声を代表して精力的な活動を続けてこられたのが、日本遺族会とその支部の皆様です。戦中戦後の暮らしを今に伝える昭和館の運営や、慰霊友好親善事業の実施、戦没者の御遺骨の収集にも、御尽力いただいておりますことを、この場をお借りして、深く感謝申し上げます。日本遺族会の皆様の御努力は、悲惨な戦争の教訓を風化させず、次の世代に語り継いでいく上で大きな力となっています。
 政府といたしましては、いまだ争いが絶えることのない世界にあって、歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいります。
 また、いまだ帰還を果たされていない多くの御遺骨を一日も早くふるさとにお迎えできるように、また、御遺族の皆様の福祉の増進に、今後も国として、力を尽くしてまいります。日本遺族会の皆様におかれましては、引き続き御遺族のために、様々なお力添えをお願いいたしたく思います。
 終わりに、日本遺族会の益々の御発展と、戦没者御遺族の皆様の御健勝を心からお祈りし、祝辞といたします。」

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