令和4年度総合防災訓練
令和4年9月1日(防災の日)、岸田総理を始めとする全閣僚参加の下、令和4年度総合防災訓練が行われました。
今年度の訓練は、午前7時10分頃、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9.1の地震が発生したという想定で行われました。
総理は、訓練として、総理大臣官邸へ徒歩で参集し、第1回緊急災害対策本部会議及び臨時の閣議を開催した後、記者会見で地震の概要及び政府の対応状況を説明し、国民への呼び掛けを行いました。
その後、政府調査団として、ヘリコプターで千葉市の九都県市合同防災訓練会場へ移動しました。会場では、救出救助、応急救護訓練を視察し、続いて展示・体験会場でVR起震車体験、災害ボランティア活動を視察し、避難所開設体験を行いました。その後、救出救助訓練、火災防御訓練を視察しました。
総理は、訓練の閉会式の挨拶で次のように述べました。
「本日、千葉市を始め関係機関の参加を得て、第43回九都県市合同防災訓練が実施されました。閉会式に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
本年も、3月には、福島県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、7月には、桜島の噴火がありました。また、7月から8月にかけては、全国各地で短時間での記録的な大雨が降り、大きな被害が発生したところです。
これらの災害でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。
我が国は、その自然条件から、地震、台風、豪雨、火山噴火等の様々な災害が、場所を問わず、発生しやすい環境にあります。正に今も、南西諸島に台風第11号が接近しており、大雨や暴風による被害が懸念されるところです。
近年、災害は、激甚化・頻発化しており、また、近い将来には、首都直下地震や南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の発生も懸念されています。
政府としては、国民の生命・財産を守るため、目前の台風の対応を含め、今後とも、様々な災害への対策に万全を期してまいります。
同時に、国民一人一人が、平素から万一への備えをしっかり整えておくとともに、実践的な防災訓練を重ねていくことが、非常に重要です。
本日の訓練には、関係機関、医療従事者、ボランティアの方々など、様々な関係者に御参加いただいたところ、こうした観点からも、非常に有意義な訓練になったものと思います。
終わりに、訓練に熱心に取り組んでいただいた皆様に感謝を申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。」