TICAD8 -2日目-
令和4年8月28日、岸田総理は、総理大臣公邸から、チュニジア共和国で開催されたTICAD8(第8回アフリカ開発会議)にオンラインで出席しました。
総理は、第4回野口英世アフリカ賞授賞式にビデオメッセージの形で出席しスピーチを行い、次に、南スーダン共和国のフセイン・アブデルバギ・アコル・アガニー副大統領、ジブチ共和国のアブドゥルカデル・カミル・モハメッド首相、AUC(アフリカ連合委員会)のムーサ・ファキ・マハマト委員長とそれぞれテレビ会談を行いました。
最後に、閉会式及び共同記者会見の冒頭発言を行い、閉会式で次のように述べました。
「御列席の皆様、2日間にわたって開催したTICAD8を、ここに閉幕いたします。
私自身はオンライン参加となりましたが、アフリカ各国の首脳や国際機関の責任者の皆様との間で、現下の国際情勢も踏まえつつ、今後のアフリカ開発についてじっくりと議論し、引き続き緊密に連携していくことを確認することができました。
また、数多くの企業関係者にもお集まりいただきました。引き続きコロナ禍による制約がある中で、対面のビジネスフォーラムを開催し、アフリカ・ビジネスの一層の発展に向けた様々な取組を紹介いただけたことは、アフリカの成長への期待の現れと言えるでしょう。TICAD8がアフリカへの更なる民間投資を引き出す場となったことを期待しています。
日本は、1993年にTICADを立ち上げ、これまでも、皆様と共にアフリカの未来について議論し、我々が直面する様々な課題に対応し、共に成長してきました。我々を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、日本は、これまでの協力の実績を土台に、引き続きアフリカと『共に成長するパートナー』として、強靱(きょうじん)で持続可能な世界の実現に向けて協力していくということを、改めてお約束いたします。
今回、私が表明した、今後3年間で官民総額300億ドル規模のアフリカへの資金の投入は、正にその証左です。
2日間の議論を踏まえ、ここで『TICAD8チュニス宣言』を皆様と共に採択します。御賛同いただける方は、拍手をお願いいたします。
ありがとうございます。これにて『TICAD8チュニス宣言』は採択されました。今回取りまとめた文書は、今後の日アフリカ関係、ポスト・コロナのアフリカの、持続的な成長に向けた道しるべとなるものです。
特に、アフリカの未来を支える『人』の活力を後押しし、活力を存分に発揮できる質の高い生活環境を整え、生活が脅かされないよう平和と安全を維持することを日本として重視しています。この『人』に着目した、日本らしいアプローチで、アフリカと共に持続可能な成長を実現していきます。
最後に、共催者の皆様、ホスト国であり共同議長を務めていただいたサイード・チュニジア大統領、AU(アフリカ連合)議長として共同議長を務めていただいたサル・セネガル大統領に対し、TICAD8を成功に導いていただいたことに、心より感謝の気持ちと敬意を表します。
次回は、2025年に、日本でアフリカの皆様をお迎えできることを楽しみにしています。ありがとうございました。」