宇宙開発戦略本部
令和4年5月20日、岸田総理は、総理大臣官邸で第26回宇宙開発戦略本部を開催しました。
会議では、宇宙基本計画工程表改訂に向けた重点事項について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、宇宙基本計画工程表改訂に向けた重点事項を決定いたしました。
まず、我が国のロケットの打上げ能力を抜本的に強化いたします。災害時の迅速な被災状況の把握や通信などに利用できる、衛星コンステレーションを構築するため、人工衛星を多数打ち上げていく必要があります。そのため、ロシアのロケットが活用できない中で、ロケットの国内の打上げ能力を拡充していきます。具体的には、複数の人工衛星を同時に、高い頻度で打ち上げることを可能とするH3ロケットの実用化や、政府による活用を通じて民間小型ロケットの事業化を促進するなど、必要な人工衛星を、国内から打ち上げられる態勢を整えます。
2020年代後半に、米国人以外では初となる日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現に向け、米国などと共に、月面の有人探査等を目指すアルテミス計画を推進します。宇宙服無しで長期間搭乗できる月面探査ローバの研究開発を推進するなど、同計画に貢献していきます。関係閣僚は、小林大臣を中心に、連携して取り組んでください。」