教育未来創造会議
令和4年5月10日、岸田総理は、総理大臣官邸で第3回教育未来創造会議を開催しました。
会議では、第一次提言案について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、教育未来創造会議において、我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について、第一次提言の取りまとめを行いました。有識者の皆様の御尽力に心より感謝申し上げます。
人への投資を通じた成長と分配の好循環を教育・人材育成においても実現することは、新しい資本主義の実現に向けて、喫緊の課題です。
このため、自然科学分野の学生の割合についてOECD(経済協力開発機構)諸国で最も高い水準である5割程度を目指すなど具体的な目標を設定し、デジタル・グリーン等の成長分野への大学等再編に向けた大胆な規制の緩和と初期投資や開設年度からの継続的な支援、高校・大学・大学院を通じた文理横断教育の推進、理系女子の活躍促進に向けた官民総がかりの機運醸成、給付型奨学金・授業料減免の中間層への拡大や、ライフイベントに応じた柔軟な出世払いの仕組みの創設、産業界を巻き込んだリカレント教育強化に向けた大学等における組織整備やガイドラインの策定、こうしたことについて、速やかに法令改正や予算措置等の準備を進め、実行に移してまいります。
また、その他の事項も含めて、末松大臣を中心として、施策の工程表を夏までに作成するなど、提言の着実な実行に向けて、政策実施プロセスを明らかにし、政府として全力を挙げて取り組むようお願いいたします。
さらに、本会議においては、提言において示された各事項のフォローアップと必要な見直しを行うとともに、新しい資本主義の実現に向けた我が国の教育と人材育成に関わる課題の解決に向け議論を継続してまいります。」