沖縄復帰50周年記念特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」開会式
令和4年4月22日、岸田総理は、国立公文書館で開催された沖縄復帰50周年記念特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」開会式に出席しました。
総理は、特別内覧を行った後、開会式に出席し、挨拶を行いました。
総理は挨拶で次のように述べました。
「沖縄復帰50周年記念特別展開会式の開催に当たり、一言、御挨拶申し上げます。
昭和47年の沖縄復帰は、長年にわたる沖縄県民、そして日本国民全体の悲願であり、正に国家的事業として実現したものです。今般、沖縄復帰50周年に関する政府全体の様々な取組の一つとして、国立公文書館において、本特別展が開催されますことは大変意義深いものと思います。
私も先ほど、この開会式に先立ち、貴重な展示を拝見いたしました。昭和27年のサンフランシスコ平和条約、返還交渉のためアメリカに向かう日の佐藤総理の日記や、その結果結ばれた沖縄返還協定、さらに、復帰後の沖縄の振興開発に関する多くの公文書。全てが原本ということもあり、沖縄の日本への復帰の軌跡や復帰後の沖縄の歩みが、復帰50周年を迎えようとしている今日(こんにち)の私たちにも、当時携わった多くの関係者の熱い思いとともに、よく伝わってきました。
先の大戦の末期に戦場となり、多くの尊い命が失われ、戦後、長きにわたりアメリカの施政下に置かれた沖縄の方々の御労苦に思いを致すとき、現代に生きる私たちの大切な責務は、その歴史を決して忘れることなく、確実に後世に受け継いでいくことであります。
明日から始まる特別展には、是非多くの皆様、とりわけ、次代を担う若い世代の皆さんに足を運んでいただき、沖縄復帰の歴史的意義や沖縄の歴史を振り返るとともに、こうした歴史的に重要な公文書を残していくことの意義について、考えていただく機会としていただければと思います。
結びに、この特別展を御監修いただいた高良(たから)先生、特別展の開催に当たり御尽力いただいた関係議員の先生方や沖縄県の皆様、鎌田館長を始めとする国立公文書館の皆様、そして、御協力いただいた全ての皆様に、心から敬意を表し、御挨拶といたします。」