みどりの式典
令和4年4月18日、天皇皇后両陛下御臨席の下、岸田総理は、都内で開催された第16回みどりの式典に出席しました。
式典では、総理は、式辞を述べた後、みどりの学術賞の授与及び緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰の授与を行いました。
総理は、式辞で次のように述べました。
「本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、みどりの式典を挙行するに当たり、政府を代表して式辞を申し述べます。
平成19年に5月4日が国民の祝日みどりの日になって以来、この日は、国民にとって、自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心を育む日として定着してまいりました。
我が国の森林は、国土の約3分の2を占め、国土の保全、水源の涵養(かんよう)などの恩恵を広く国民にもたらしています。
これは、先人のたゆまぬ努力で育まれたものであり、着実にその資源量は充実してまいりました。
また、将来世代のためにも、人類共通の課題である気候変動対策への取組が求められる中、森林を温室効果ガスの吸収源として機能させていく重要性が国際的にも強調されています。
2050年カーボンニュートラルの目標実現に向け、炭素を貯蔵する木材の利用拡大を図りつつ、成長の旺盛な若い森林を造成することにより、切って、使って、植える、循環利用を確立していくことが期待されています。
森林は、心豊かな暮らしに欠かせないものであり、これからも国民の皆様と共に、緑をしっかりと守り育てる取組を進め、かけがえのない緑を次の世代へと引き継いでいきたいと思います。
本日の式典を通じて、国民が改めて緑に関心を持ち、理解を深めることを期待するとともに、皆様の御活躍と御健勝を祈念して、式辞といたします。」